2012年10月28日

いつもと違うルパン?

アニマックスで『ルパン三世風間一族の野望』を見ました。
あのジブリでカリオストロな大塚康生さんが作画監督をなさっているのにもかかわらず、声優さんがいつものメンバーとは総入れ替えになっちゃったせいなのか、五右ェ門さんが嫁をもらおうとしたりするせいなのか、ルパンシリーズの中では今ひとつ認められない感があるようで、テレビではなかなか見られない作品になってしまっています。
で、私は今回は初めて最初から最後まで見たんですが、

いいじゃん。普通におもしろいじゃん。

お話は五右ェ門さんの結婚式から始まります。結婚式の途中で、家宝の壷が盗まれます。間一髪、壷は取り返したものの、今度はお嫁さんの紫さんが誘拐されてしまいます。誘拐したのは風魔一族。古くからからくり造りの名人と謳われてきた黒縄家の隠し財宝を狙っていたのでした。…という感じで、はっきり言ってあまり目新しいものはありませんでした。

でも、動きまくる作画はすごかった!
特に、ルパンと銭形警部が再会する場面、飛騨高山の町の中でのカーチェイスには、大喜びしました!

懐かしい日本の町並み(商店街とかすごく昭和っぽい・笑)の中から、温泉宿のお座敷抜けて、山肌を駆け上がっていく一連の動きが、本とスゴイ書き込み具合で楽しすぎます。
人ごみを掻き分けて走っていく運転席からの視点、大慌てで道の両側に逃げていく人たちの表情の豊かさもすごかったし、温泉宿の屋根瓦を巻き上げながら走るシーンや、廊下を抜けて宴会場を突き抜けていくシーンもあたり一面にお皿や壁や障子の残骸が吹っ飛んでいくのも楽しかった。
女風呂のお客さんの逃げ惑うシーン、そのうちの1人が勇ましい感じで文句をつけ始めるあたりが、すごく大塚さん作品ぽくて、嬉しくなりました。
引き続き宿の庭の塀を突き破って山肌を一気に駆け上がっていく長回しのシーンも、とても小気味よかった!
こういう動きはアニメならではですよね。楽しい!楽しい!!
実写では絶対作れない絵面だと思います。

キャストも、思ってたよりずっとよかったです。

ルパン三世  古川登志夫さん
次元大介   銀河万丈さん
石川五右エ門 塩沢兼人さん
峰不二子   小山茉美さん
銭形警部   加藤精三さん


というキャストなんですが、声質が似ている感じの加藤銭形警部の他は、確かに開始直後はやっぱりすごく違和感を感じましたが、私は割りとすぐに馴れちゃいました。
特に古川さんのルパンは、軽やかで若々しくて、でもちょっと生真面目な雰囲気も感じられたりして、かなり好感触だと思いました。あの、古川ルパンが、年季を重ねて酸いも甘いもってなると、山田ルパンになるんじゃないのかな…みたいな。
銀河さんの次元も、小山さんの不二子ちゃんも、ちょっと渋いかなとか、ちょっと色気が足りないかなとか、こだわれば気になるかな程度でした。

似合ってるんとは思うんですが、個人的には塩沢さんの五ェ衛門が1番最後まで聞き馴れなかったです。だって、塩沢さんの侍演技を聞くとぶりぶりざえもん@クレヨンしんちゃんを思い出しちゃうんだもの(笑)

でも、Wikiとか見ると、声優さん交代については本当にいろいろあったみたいですね。
特にルパンの声が交代になった裏で、原作のモンキー・パンチ先生が従来の声優さんたちに必ず了承をとるようにと伝えたらしいのですが、スタッフの説明が行き届いていなかったらしく、いつものルパン山田さんが激昂されたとか。
山田さんたちは、アニメの本放送の頃、動画が間に合わないまま行われたアフレコにとても苦労していたと、聞いたことがあります。「この赤い線が出ている間、ルパン喋ってくださいー」とかやってたらしいです。人気シリーズになるまでに、苦労をともにしてきたって思われていたでしょうから、何も告げられずに突然キャストから下ろされて、さぞや悔しかっただろうなあと思います。
山田さんの訃報の電話を受けたモンキー・パンチ先生は、この誤解を解けないまま亡くなったことに声をあげて泣いたと語っていたそうです。ちょっと切ない逸話ですよね…

でも、今回見て、ひとつの作品として見たら、やっぱり面白いし楽しかった。
だから、他の作品みたいにもっと普通に放送してもらえるといいなあ。
あのカーチェイスもっと見て欲しいなあ。
タグ:アニメ 映画
posted by 都野兎 at 13:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/299369402

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。